爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「暴走する文明」ロナルド・ライト著

人類が農業を始めて以来、多くの文明を作ってきましたが、どれも永続することはなく消え去っていきました。 その場に人の姿も無くなるほどきれいに消え去ったものもありますし、人は住んではいてもかつての文明の後継者とも言えない場合もあります。 文明が…

夢の話「クロスワードパズルを作成するのに苦労する」

今日の夢はいつもの夢の傾向(昔の仕事、旅行、学校)とはかなり違って、初めてのもののようです。 クロスワードパズルを、自分で作るというもので、しかもその細部までかなり苦労しています。 全体としての形状が決まっており、なにかキノコのように上部が…

「カクレキリシタンの実像」宮崎賢太郎著

ちょうど「長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録され、観光客も増加し、テレビでも時々その様子が放映されています。 しかし、その「潜伏キリシタン」(隠れキリシタンと言う方が通りが良いでしょう)の実態というものはあまり知られていな…

「ドキュメンタリー 豪雨災害」稲泉連著

今年も西日本の広い範囲で豪雨災害が起き、多くの人が犠牲となりました。 この本は、東日本大震災が起きた年の夏、紀伊半島を襲った豪雨災害を中心に、ノンフィクション作家の稲泉さんが現地取材を行ってまとめたものと、専門家には危険性が共有されながら、…

50年前の高校の名簿 今では考えられない記述

私の高校時代の生徒会名簿、もう50年近く前の話となってしまいました。 本棚に当時の名簿が残っていたのを、たまたま手にとって見てみると、改めて時代の違いを感じます。 神奈川県立◯◯高等学校昭和45年度名簿なのですが、当時は気がついていなかったの…

「ホモ・デウス 上巻」ユヴァル・ノア・ハラリ著

全世界でかなり話題となっているらしい、ユヴァル・ノア・ハラリさんの新著です。 そんなことは何も知らずに、図書館で新刊書ということで見つけ、面白そうな題名だと借りてきました。 すると、ちょうどその日の夕方のテレビにハラリさんのインタビュー番組…

「中国台頭の終焉」津上俊哉著

アメリカの一極支配に陰りが見え、その代わりに中国が台頭するという見方をする人が、専門家、一般人を問わず多いようです。 しかし、通産省官僚から中国の日本大使館参事官を経て対中国のさまざまな交渉に関わってきた著者の津上さんから見れば、「中国台頭…

夢の話「自宅を新築したけれど会社までどうやって通うのか迷う」

久々に、舞台から状況まで非常に鮮明な夢を見ました。 夢の中で自分はまだ会社に勤務。それもどうやらかつて通っていた神奈川の研究所のようです。 その当時は考えもしませんでしたが、夢では自宅を新築しました。 ◯◯ハウスのCMに出てくるような、広い吹抜が…

「さかさま世界史 英雄伝」寺山修司著

寺山修司さんといえば、天井桟敷という劇団を立ち上げ、多くの話題を振りまきながら活躍したものの、1983年に47歳の若さで亡くなられました。 そんなに前に亡くなったとは思えないほど存在感はまだ感じられるのですが、それは私達以上の年代の人たちに…

「私たちはどうつながっているのか ネットワークの科学を応用する」増田直紀著

ネットワークといっても、インターネットだけの話ではありません。 人間社会というものは、「人は一人では生きられない」という言葉が示すように、多くの人間が関わり合ってできています。 そこには、人と人との「ネットワーク」と言うものがあり、それが複…

ズワイガニ解禁 しかし3年後には水揚げ半減という予測

日本海側の冬の味覚の代表格と言われるズワイガニが11月6日から解禁、さっそく多くの漁船が出漁したようです。 headlines.yahoo.co.jp ただし、その生息数の予測から、3年後には漁獲量が半減するということです。 理由はよくわからないようですが、稚ガ…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1235 地球温暖化抑制へ努力を

賀茂川耕助さんのブログ、今回は地球温暖化抑制のために石油等への補助金支出の停止をと言うことです。 kamogawakosuke.info 記事によれば、石油石炭等の使用のために先進国を中心として年間およそ1000億ドル(11兆円)以上を支出しているそうです。 …

疑似科学とされたもの、ブルーベリー

「面白いサイトを見つけました」と紹介した、明治大学科学コミュニケーション研究所主催の「疑似科学とされるものの科学性評定」から、「ブルーベリー」についての評定を取り上げます。 ブルーベリーエキス | 疑似科学とされるものの科学性評定サイト 「ブル…

「世界の選挙制度」大林啓吾、白水隆編著

現状の日本の選挙制度は最悪であるということは、ここでも繰り返し述べてきました。 sohujojo.hatenablog.comあの、自分の議員という身分の保持だけが望みのような連中に、選挙制度を決めさせる事自体、「泥棒に刑法を決めさせるようなもの」と思います。 と…

アメリカのイラン制裁、石油禁輸は当面回避

アメリカがこれまでで最強と称するイラン制裁を発動しますが、石油の全面禁輸は避けるということです。 www.yomiuri.co.jpただし、これも期限付きの話で、その後は禁止ということです。 これについては、田中宇さんの「国際ニュース解説」では、「アメリカは…

「DNAで語る 日本人起源論」篠田謙一著

DNA分析技術はすごい勢いで発展しており、一つの生物たとえば一人の人間の全遺伝子を解析することすら可能となっています。 遺伝子のDNAの分析が、人間のグループ化を可能としているということは、かなり以前から知られており、その方向での研究も多くの研究…

「内田樹の研究室」より、外国語学習について

内田さんが、私立の中高の英語の先生たちに講演した内容です。 現在の日本の英語教育が何を目指しているか、その真実に迫っていると思います。 blog.tatsuru.com 冒頭に、かつて内田さんが学んだ頃の英語や他の言語の教育、(それは私も同様ですが)がどうで…

面白いサイト発見 「明治大学科学コミュニケーション研究所」の疑似科学評定サイト

他の方のブログからたどって、明治大学科学コミュニケーション研究所と言うところが公表している「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」というところを見つけました。 「見つけました」と言っても、急に出てきたわけではなくて、私の不勉強でこれまで知…

田中宇さんの国際ニュース解説、「米国の中国敵視に追随せず対中和解した安倍」って本当なの

田中宇さんの「国際ニュース解説」、いつも刺激的な内容で楽しませてもらっていますが、今回はなんと「米国の中国敵視の追随せず対中和解した安倍の日本」だそうです。 tanakanews.com これまで、世界各国から問題視され距離を置かれていたトランプ政権に、…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1234 ”資本”よりも経済成長か

最近はあまり「賀茂川耕助のブログ」を取り上げていなかったのですが、久々に ”資本”よりも経済成長かという記事です。 kamogawakosuke.info「資本」と言っても、金融の資本ということではなく、社会のよって立つところの資本、化石燃料や資源、水や熱帯雨林…

「歴史の使い方」堺屋太一著

堺屋太一さんといえば、数々の業績もあり、著作も多い方です。 最初は通産省の官僚となり、大阪万博の開催や沖縄海洋博なども担当しましたが、その後退職し、作家や評論家として活躍したものの、小渕内閣で経済企画庁長官として入閣と、様々な活躍をされまし…

トランプ大統領が、アメリカの国籍の出生地主義に異議

アメリカでは、そこで生まれた子供にはアメリカ国籍が与えられるということは、多くの人が知っているでしょう。 これを、国籍の「出生地主義」と呼び、日本などの「血統主義」とは異なる思想のもとに実施されています。 これについて、アメリカのトランプ大…

韓国最高裁で、日本による徴用被害者に対する補償を認定 日本は国際法に則り猛反発 どういうことか考えを整理

戦時中の日本企業による韓国人徴用工に対する補償を求めた裁判で、韓国最高裁は請求権を認めて日本企業に支払うよう命じました。 これに対し、日本政府は韓国人の徴用等の被害者の損害賠償請求権は1965年に失われており、日韓両国で解決済みというこれまでの…