他の方のブログからたどって、明治大学科学コミュニケーション研究所と言うところが公表している「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」というところを見つけました。
「見つけました」と言っても、急に出てきたわけではなくて、私の不勉強でこれまで知らなかっただけですが。
管理担当者に山本輝太郎さん、統括研究員に明治大学の石川幹人教授、その他、菊池聡さん(信州大)や左巻健男さん(法政大)等々、錚々たるメンバーが連なっています。
取り上げられている「疑似科学とされるもの」ですが、
サプリメント(ヒアルロン酸、コエンザイムQ10、コラーゲン他)、民間代替医療(ホメオパシー、デトックス他)、生活環境改善(水素水、マイナスイオン、有機農業他)、安全性に関する言説(電磁波有害説、牛乳有害説他)等々となっています。
これらについて、ここでは実際に内容についての実験等をするわけではなく、関連する科学論文などを調査し、その妥当性を判断し、評価するということのようです。
たとえば、「コエンザイムQ10」については、
コエンザイムQ10 | 疑似科学とされるものの科学性評定サイト
発表されている論文や販売品の添付文書などを取り上げて、
1理論の観点 理論は一応そこそこ理解できる
2データの観点 再現性は低く、客観性あるデータも乏しい
3理論とデータの観点 摂取量と効果の関係がバラバラ
4「医薬品として承認されている」という背景 かつては不十分なデータでも医薬品として認められただけ
と評価し、総合的には「疑似科学ないし未科学」と判定しています。
なお、このサイトには閲覧者からの意見、質問等を書き込めるコメント欄(投稿&回答)もあり、取り上げられているものの中には商売に関わるものもあるため、なかなか忙しいことになっているようです。
さらに「これを取り上げてくれ」と言う要望コーナーもあり、多数の希望が寄せられているようです。
そこには、ポリフェノール、青汁、黒酢、乳酸菌、化学物質過敏症など、興味深いものが並んでいますので、どのような評定ができるか期待します。
この研究は文科省の科研費も出ている、「まとも」なものでもあり、今後も発展していけばよいのですが。