爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

トランプ大統領が、アメリカの国籍の出生地主義に異議

アメリカでは、そこで生まれた子供にはアメリカ国籍が与えられるということは、多くの人が知っているでしょう。

 

これを、国籍の「出生地主義」と呼び、日本などの「血統主義」とは異なる思想のもとに実施されています。

 

これについて、アメリカのトランプ大統領が異議を唱えています。

www.nikkei.comまあ、何にでも異議を唱えて、唱え続けているような人ですが、これも移民排斥と同じところから出ている考えでしょう。

 

記事中にもあるように、「アメリカが唯一の出生地主義国」というのはトランプの間違いで(事実誤認も非常に多い人です)、完全な出生地主義というものはアメリカとカナダだけのようですが、イギリスやフランス、ドイツも条件付きながらその一部を取り入れ、さらに南米諸国も実施しているようです。

国の数で言えば世界の20%程度は出生地主義だとか。

 

なお、アメリカでこの変更が可能かどうか、はっきりとはしていないようです。

トランプは大統領令だけで実施可能としていますが、多くのメディアや法曹家は憲法上不可能という見方のようです。

 

無条件の出生地主義というのは、

「親の国籍および滞在資格(合法・非合法・永住・一時滞在)に関わらず、その国で生まれた子には自動的に国籍を与える」

ということで、さすがにこれはアメリカとカナダだけのようですが、トランプはこの中の「滞在資格」の点について不満があるようです。

すなわち、非合法入国者の子供であってもアメリカ国内で出生すれば国籍付与となる点でしょう。

 

血統主義の国籍というものに、浸かりきっている日本人から見れば、非合法や一時滞在者などは外しても良いんじゃないのと思いますが、それもアメリカの基本姿勢に関わるところなのでしょう。

 

まあ、この問題については少し波が広がり議論をしても良いのかもという気はします。