爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1234 ”資本”よりも経済成長か

最近はあまり「賀茂川耕助のブログ」を取り上げていなかったのですが、久々に

”資本”よりも経済成長かという記事です。

kamogawakosuke.info「資本」と言っても、金融の資本ということではなく、社会のよって立つところの資本、化石燃料や資源、水や熱帯雨林、きれいな海洋環境といったものを指しています。

 

安倍首相が、イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙に寄稿し、気候変動問題に関連して「経済成長と化石燃料使用削減を両立させなければならない」と書いていたそうです。

 

それに対し、賀茂川さんはそのような「グリーン成長」と銘打ったものについて、多くの研究者が様々な報告をしているものの、両立可能としているものはなく、これは不可能であろうとしています。

 

当たり前だろうというのが、私の感想。

これまでも、もしも化石燃料使用削減(まあ、私の場合は「使用停止」)をする必要があるなら、経済成長は諦めろと何度も書いています。

というのは、これまでの「経済成長」というのは、人口増と化石燃料使用増というものと表裏一体であったからというのが本当のところであるからということです。

 

可能性としては、化石燃料からの転換と言うもので資金を回す方策を考え出し、形だけは経済成長と言うことにつなげようというのはあり得るかもしれませんが、それは成り立つかどうかも危うい程度の話でしょう。

 

そのような不確定な話をしている暇があるくらいなら、成長は捨てても化石燃料転換を考える必要があるかどうかということです。

 

私はそれが緊急だと考えていますし、二酸化炭素温暖化が気候変動を引き起こすと(本当に?)考えている人たちも(もしも存在するなら)かなり緊急と考えているでしょう。(これが一番怪しい。本当にそんな人達が居るのかどうか)

 

上掲の、安倍首相の寄稿文、(本当に自分が書いたのかどうかは知りませんが、環境省あたりのボンクラ官僚の作文?)、その裏に透けてくる本音は、「経済成長が確保されなければ化石燃料削減もやりたくない」ということでしょう。

 

そのような机上の空論をもてあそんでいる時間はありません。

残されているチャンス(人類が生き延びる)は意外に少ないのかもしれません。