「賀茂川耕助のブログ」の記事です。
ロシアはウクライナ戦争を引き起こしたことで「世界中」から制裁を受けているといった感覚が強いのかもしれませんが、実際にはその「世界中」というのはヨーロッパ、アメリカ、日本といった一部の国に過ぎないのかもしれません。
中国はすでにロシア側についていると見なされますが、他にもインドやブラジルなどBRICSと言われる諸国は欧米と歩調を合わせているとは言えません。
それがさらに加速され、ロシアのカザンで開かれるBRICS会議では多くの経済的な結びつきを強める施策が発表されるということです。
米ドルに代わる共通単位。そして決済システムの構築。
BRICS加盟国の金融市場を結びつける。
保険システム、格付け機関、
そしてロシアの新開発銀行、NDBはIMFに代わる存在になるかも。
これらを決めようとするカザンの会議はかつてのブレトン・ウッズに匹敵する意味を持つかもしれないということです。
しかし当然ながらアメリカを頂点とする現体制との厳しい対決が予想されます。
グローバルサウスの諸国が抱えるドルの債務をどうするか。
モラトリアム(支払い猶予)にするしかないということですが、そうなると債権を抱える国に大きな影響が出ます。
ウクライナ戦争でロシアは追い詰められているなどと言う報道を信じていると、大変なことになるかもしれません。