ウクライナ東部ではロシアが占領を続け、それに対してロシア領内に入ったウクライナ軍も動きを止めているかのようです。
これはウクライナ戦争の永続化がプーチンにとって有利なのでそれを狙っており、他の関係者も好都合だということを田中宇さんが「国際ニュース解説」で示していました。
tanakanews.comウクライナ軍がロシア領内のクルスクに侵攻しましたが、それに対しロシア軍は徹底的に排除するといった様子もなく、進ませることはないにしても膠着させたいかのようです。
これはプーチンがウクライナ戦争を続けさせることが有利だとみているからだということです。
ロシアや中国などBRICS諸国はアメリカの国際支配から抜け出そうと独自の体制構築を進めようとしましたが、平和時にそれをやっていくのは困難であり、やはりアメリカのドル体制を選ぶ国も出てきます。
しかし戦争継続の間はそのような落ちこぼれも防ぐことができ、ロシア側の体制に従わせることができるという読みのようです。
ここからは田中さん特有のアメリカ政界の中心部に巣くう「多極化派」論ですが、彼らもウクライナ戦争の早期解決は望んでいないということです。
できるだけ長引かせることでアメリカの一極集中が弱まり国際的にも分極が進む。
それを望んでのことだということです。
トランプは大統領に選ばれるとすぐにウクライナ戦争を止めさせると言っています。
しかしそれが可能かどうか、というよりもトランプが本気でそのようなことを言っているかも疑問です。
トランプは当選することだけが目的であり、それまでに言うことが本心かどうか、本当に実行するかどうかも怪しいもののようです。
結局は誰が大統領になってもウクライナ戦争は終わりそうもないということでした。