爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「グルテンフリー」ばかりを問題視していてよいのか。

欧米直輸入の考え方で「グルテンフリー」というものが横行しています。

小麦を使わなければよいのかとばかりに、米粉を使った食品開発といったものが行われています。

news.yahoo.co.jp

小麦のアレルギー症状で激しいものにセリアック病というものがあり、アメリカでは1%程度の人が発症しているため、小麦を避けるグルテンフリーというものも重要視されます。

しかし日本人ではその出現率は0.05%ということで、その危険性は少ないようです。

 

ただし、日本人でもそのような劇症ではなくても小麦アレルギーは子供を中心にかなりの比率で出現するようです。

 

厚労省の作った食物アレルギーに関するページを転載します。

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf

この冒頭にもあるように、50年前には食物アレルギーというのは無かったわけではないのでしょうが、ほとんど見られませんでした。

それが急激に増加しています。

ここで紹介されている数字も刻刻と変わっていく(増加していく)のかもしれません。

 

これによると、小児型と大人型と言われるように少し年齢による違いがあるようです。

小児型では卵、牛乳が特に多く、それについて小麦、大豆

大人型ではエビカニ、魚介類、果物

 

小児型のアレルギーは年齢と共に少しずつ減少していくようです。

大人型はその後発症するのでしょうか。

 

小児型の中でも重篤アナフィラキシーショックを起こすのが卵、牛乳に続いて小麦が入っています。

ただし、そこまで劇症ではなくともアレルギー反応を起こす中には米も入っています。

図7の乳児アトピー性皮膚炎の子供のアレルゲン抗体検出法による陽性率では小麦の16%に対し、米でも6%と出ています。

 

今後さらにアレルギー発症者は増えていくのでしょう。

何か一つだけ除去しても別のものに反応ということもありそうです。

 

なお、私もいくつかの食物にアレルギーがあり、最近どうやらキウイフルーツにも反応するということが分かりました。

これまでは特に気付かなかったのですが、徐々に反応するようになったということでしょうか。

老人性アレルギーなのかもしれません。