爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

夢の話「顕微鏡写真を撮る」

昔やっていた仕事に関する夢は、非常に具体的でリアルなものです。

 

本日未明に見た夢は「顕微鏡で酵母の写真を撮影する」でした。

 

夢に出てきた撮影装置は、昔実際に使っていたような簡単なものではなく、大掛かりなものでした。

今はフィルムカメラはなくなってデジタル化が進んでいるようですから、そのイメージなのかもしれません。

 

その装置を使って、酵母の品種同定のための写真を撮るといった内容です。

写真を撮るとすぐに整理できますので、それを見比べながらAとBとを比較できる写真のペアを作っていくと言った夢でした。

 

酵母の画像もかなり大きく細部まで観察できましたので、実際はこれは光学顕微鏡ではなく走査電子顕微鏡の像だったのでしょう。

 

ここからは実際の話。

 

酵母の種属決定のために顕微鏡写真を撮影する」ということはまずあり得ません。

酵母は形態的にはほとんど一緒で卵型です。

一応、増殖する場合に出芽するか分裂するかという区別はありますが、まあほとんどの酵母は見分けは付きません。

しかし、「微生物の働きの素晴らしさ」を一般向けにアピールするという目的ではあの顕微鏡写真というものは使い勝手が良いのか、私も何回か撮ったことがあります。

特に走査電顕で撮影すると神秘的な美しさになるために、一般受けするもののようです。

 

私が現役だった頃はまだ完全にアナログの世界。

写真撮影装置もすべてフィルムでした。

そのため、12枚撮りのフィルムをたくさん持っておいて、少しでも撮ったらすぐに現像に出しました。

現在のようにデジタルで撮影してすぐに見ることができたら作業能率もかなり違っていたでしょう。

 

「種属同定のための写真」はカビや放線菌の場合には頻繁に撮影しました。

どちらもその胞子や胞子鎖の形態は非常にバラエティーに富んでおり、美しさを感じさせるものでした。

カビは胞子が飛び散ると言って目の敵にされますが、その微妙な形態はうっとりするほどです。

特にアスペルギルスやペニシリウムの独特な胞子鎖の形は印象に強く残っています。