内田樹さんのブログ「研究室」で「中国最新事情」という記事が掲載されました。
北京在住のジャーナリスト斎藤淳子さんと言う方が内田さんを訪問され、中国の事情について話をしていかれたということです。
内田さんが興味を持っていたのは、中国の国民監視システムというものが本当にあるのかどうか。
反体制的な活動をするまでもなく、どこかで愚痴を言ったりしただけでも目を付けられて不利益になるということがあるのかどうか。
それについて、斎藤さんの答えは「ありますよ」だそうです。
体制忠誠度のスコアが低い人はホテルの予約が取れない、列車のチケットも取れない、そして海外にも出られないとういことが本当にあるようです。
また一人っ子政策の結果、現在天涯孤独という老人が数千万人にも達しているのですが、中国には老人福祉の制度がほとんど整備されていません。
それを作るつもりが中国政府にあるのかどうか、その答えは直接は無く、「最近、高齢者の安楽死を肯定的に語る識者がメディアに目立つ」とか。
やはりそちらに金を使うつもりはなく、怖ろしい方向に向かうようです。
海外から見たその国の現状というものは、言われているほどではないことが多いと思いますが、中国の場合は逆のようで聞いているよりさらにひどいものかもしれません。