内田樹さんの「研究室」の記事です。
題は「歓待する学校」
blog.tatsuru.com内容は学校の不登校について。
不登校児童生徒が36万6千人と過去最高になったということです。
内田さんも自身が何度も不登校を繰り返したということで、その気持ちが分かるそうです。
それが「学校が来るなと言っているように感じる」ことです。
人によっては担任が嫌だとか、級友が嫌といった理由で不登校になる場合もあるのでしょうが、学校というシステムが自分に来るなと言っているように感じたとか。
そんな内田さんがその後大学の先生になったのは、「絶対に人を拒まない」お気楽な学校を作りたかったから。
それが「歓待する学校」ということです。
一番大切なのは「歓待」です。まず「よくいらっしゃました」と子どもたちを受け入れる。そして、ひとりひとりを固有名で認知して、「ここが君たちの場所だよ」と保証してあげる。そして、「私は君たちがここにいてくれて、とてもうれしい」と告げる。
歓待と承認と祝福。
確かにそうなんでしょうけど。
ただし、だからどうすれば良いかということはこれだけ聞いても何も分からないように思います。
学校が「拒絶する」存在となったのは学校だけのせいではないのは明らかです。
社会の中の学校であり、社会の歪みが濃縮されたようなものが学校の中に充満しているのでは。
どこがどう歪んでいるかということをはっきりとは言えないけれど。