原油価格が急落したというニュースも流れていますが、まだまだ根本的な原因がなくなったわけではなく基本的には上昇傾向は続くでしょう。
そんな中、政府が行っている原油高対策としての補助金支出が2兆円に達するも、まだ止めるわけにはいかないというニュースです。
ガソリン価格も高止まりしているかのように感じますが、これも補助金あってのことで無ければもっと高くなっているということです。
しかしこういった補助金による価格押さえ込みというのは、原油高騰が一過性の短期だけの現象でなければ意味もありません。
その期間だけは何とか我慢して乗り切ればすぐ下落するから頑張ってということがなければ、いつまでも補助金を出し続けなければならなくなります。
果たしてどうでしょうか。
ロシアへの制裁によりロシア産原油が流通できなくなるということで原油価格全体が値上がりしましたが、それが収まれば元に戻るのでしょうか。
実はロシア産原油の減少を埋めるだけの中東などの産油国の余力がなくなっているのでは。
やはり原油供給の今後は不安が多いのではと思います。
打ち出の小槌のように思われている日本の国家財政もその幻が現われ始めます。
いずれはすべてのツケを財政に回すということも不可能になるでしょう。
ここは、この後さらに原油は値上がりすると思ってそれに対応する社会体制に移行するべきなのでは。
その大きな好機である原油高を活かし、石油を使わない社会に早く移行することが近未来の石油高騰社会へ早く対応できる体制作りに必要なのではないでしょうか。
いつまでも安い石油をジャブジャブと使うことはできません。
そのような生活を見直すチャンスが今だということです。