爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

政府はやはりガソリン補助金支給の延長を選んだ。石油の奴隷から抜け出すことをあきらめ。

ガソリン価格が高騰していることを受け、政府はガソリン補助金支給の政策を延長することとしました。

現状では1リッター180円以上となっていますが、170円台に止めるようにされるということです。

response.jp補助金でしのいでいる間に状況が変わりまた原油価格が低下すると思ってのことでしょうが、そうなるとは限りません。

いつまでもこれが続けば、いつまでも補助金支出を続けなければならないのでしょうか。

 

私がこれまでも言い続けてきたように、現代は化石燃料それも石油に頼り切った文明となっています。

これがいつまでも続けられるのか。

温暖化による気候変動という方向でもそれに対して疑問が呈されています。

それ以前に化石燃料の供給がいつまでも今までのように続けられるという問題の方が大きそうです。

 

今回の石油価格高騰はそのような石油依存社会から少しでも脱却するための契機であるのかもしれません。

その検討を少しでもやりながら補助金支出というのならまだしも、その努力は全く無しにただただ石油価格の低下を待つばかりです。

 

補助金の財源は予備費からなどと言っていますが、この予備費も大規模な国債発行によって作り出しただけの借金の山です。

やるべきなのは石油依存社会の変革であるはずなのに、それに見向きもせず借金の山をさらに増し続けるのみ。

破綻を待つばかりにしか見えません。