爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

地方行政はこのままで良いのか。

(以下の文章には、まとまった結論などはありません。うるさい選挙カーにぼやくだけかもしれません)

 

私の住む熊本県八代市は、市長と市議会議員の選挙の時期にあたり、コロナ禍と猛暑の中選挙カーが走り回って29日の投票日に向けて選挙戦を繰り広げています。

 

就職してこちらに来る前は神奈川県に住んでおり、地方議会の選挙でこのような選挙カーの横行は、無いとは言えないもののその頻度はかなり低いものでした。

それが大音量のスピーカーでウグイス嬢(「嬢」と言える人かどうかは知りませんが)が候補者の名前を連呼し、時折候補者自らがマイクを取ってだみ声で叫ぶというスタイルに触れ、それ以来全く好きにはなれずこの時期は憂鬱な気分が続きます。

 

今回は市長選に現職と元市議の新人が出て一騎打ち、市議会議員は定数28に対して候補者32名とかなりの激戦のためか、選挙カーのうるささもひとしおのようです。

 

国会、県議会、市議会とそれぞれの選挙がありますが、どうもこのあたりでは市議会議員選挙が一番力が入るようです。

やはりこの田舎では国会県会はほぼ自民党で決まり、それが市議会のみは政党の違いというよりは、「地域間の争い」が強くなるためのようです。

つまり「地元のため」ということです。

国会、県会の議員たちも「地元のため」と言い続けてそれだけが存在価値のようですが、市議会ではその「地元」も非常に狭い範囲を指すために選挙戦も具体的で直接的です。

 

八代市は2005年に合併で旧八代市と鏡町、千丁町、坂本村東陽村泉村が一緒になりました。

市議会もその時に統合されたのですが、その旧行政地区ごとの利益優先というのが現在の「地元のため」です。

それ以前の旧市町村の時には、町議会選挙などでは「町内の地区」の争いだったのですが、合併市議会ではそのような余裕はなくなり、とにかく「旧町村の範囲で議席を減らさないこと」が第一となっているようです。

 

さて、このように大変な選挙戦を経て市議会議員になってどのような仕事をするのか。

 

国会、県議会、市議会と段階はありますが、これは国政、県政、市政の役割分担をそのまま反映したものがあります。

私自身もこの役割についてはさほど詳しく調べたことも無く、何となくぼんやりした印象を持っているだけです。

愛知県が作成した文書があったのでコピーしておきます。

https://www.pref.aichi.jp/kikaku/bunken/torikumi/houkoku-youkou/pdf/5.pdf

たとえば道路は、国道、県道、市道というのは分かりやすいですし、学校も国立、県立、市立と言う分担も明らかです。

しかし、環境問題の分担が、国が地球環境保全で、県が産業廃棄物、市が一般廃棄物と言われるとそんな分け方で大丈夫かと思ってしまいます。

 

どうも市議会議員というのは「地元のため」と言い続けるのがふさわしいように「地元の仕事」しかないとも言えそうです。

 

まあ、市議会議員に頼むことは「道路工事の順番繰り上げ」程度という感覚が当たっているのかもしれません。

 

さて、今度の日曜にある選挙にはいくかどうか。

私の家内は地元出身のため、市議会議員候補には親戚が推している人が出ているとか、市長候補は奥さんが学校の同窓生だとか、いろいろとしがらみだらけのようですが、こちらは他所出身のため何のしがらみもなし。

一応、棄権はしないつもりではいますが。