小学6年と中学3年を対象に国語と算数・数学の試験を行う全国学力テストの結果が公表されました。
各地域の新聞などでは「わが県の結果は・・・」といったニュースがかなり出ているようです。
特に全国平均より低いと言われる地方ではそれが詳しく報じられます。
全国的な話題としては国語の読解力がさらに低下したということが報じられています。
なお、学力テストと同時に生活に関するアンケートも実施されており、それとの関係を見るといったものも見られます。
上記ニュースの「SNSや動画視聴時間」と正答率との関係といったものもその一つです。
こういった分析はよほど慎重に考えていかないと原因と結果の因果関係と相関関係の見誤りといった問題が出てくると思いますが。
同様の事情がおそらく次の場面でも関係してくるのでしょう。
www.nikkei.com授業で発表する場合にICT(情報通信技術)を活用しているところでは正答率も高いといった傾向がみられることから、その活用を進める方が良いとか。
これもそういった技術に慣れ親しんだ生徒は高所得層が多いということが密接に関係していると思われ、因果関係かどうかが問われるはずです。
前に読んだ本でも扱われていましたが、このような全国的な学力テストを何のために行うのかと言うこと自体、よく考えないとおかしなことになります。
正答率がかなり低いような問題を出しているということから、「学力の現状」を知りたいとして実施しているようにも見えますが、まずその「学力」の意味をはっきりさせないと困ることになるでしょう。
学力(試験の正答率)は親の所得によって影響されるなどと言うことは明らかであり、昔から「あの辺の子どもは成績が良い」などと言うことは誰もが知っていたことでした。
ただし、現在この正答率の高いところが北陸ということも間違いないようで、所得だけでもない要素があるということでしょう。
なお、熊本県はすべての学科で全国平均を下回るとありました。
まあ、「文」より「武」の方に圧倒的に注力するところですので、そうなるでしょう。