爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

白米は食べるのが良いのか食べない方が良いのか、栄養疫学者村上健太郎さんのブログより。

白米を食べると糖尿病になるとか、いろいろな話が出ています。

この件について栄養疫学の研究者村上健太郎さんがブログで書いています。

kmnutri.com

なお、このレビューは様々な研究者の研究成果の論文を集めて検討したもので、系統的レビューと言います。

 

まとめられた結論だけを先に引用してしまいます。

1. 白米は健康的な食べ方を規定する食材ではなさそう
2. 白米は糖尿病のリスクを上げそう
3. 白米を食べなければよいという単純な話ではない
4. 玄米は糖尿病に予防的に働きそう
5. 世界各国で全粒穀物が推奨されている

「健康的な食べ方を規定する食材」とは、よく言われているような果物、きのこ、海藻類といった食材ですが、白米はそのようなものではないということです。

ただし、白米を多く摂取する人はこのような食材の摂取量が少ないという特徴があるようで、これはバランスの問題なのでしょう。

 

糖尿病リスクを上げるというのは確かにありそうです。

ただし、「だから白米は全く食べない」というのも問題があります。

日本人は白米からカロリーだけでなく他の栄養分もかなり摂っています。

白米を全く食べないということは別の食材を食べるわけで、その場合の栄養分の摂取状況もよく考えなければいけません。

 

一つ良さそうな対策は、白米の代わりに玄米を食べるということです。

まだ玄米食の栄養学的研究はそれほど行われていないということで、はっきりした成果がまだ見られないようですが、玄米代替で糖尿病の発症が減ると言ったことが起こりえるようです。

 

米だけでなく他の穀物でも「全粒」での摂取が推奨されています。

さまざまな栄養分が豊富に含まれていますので、米の場合も玄米食を取り入れることが有効のようです。

 

もう何十年も前になりますが、健康オタクだった両親がたまたまどこかで聞いてきた話で玄米食をするということを言い出し、しばらく食べたことがありました。

現在ではかなり味や食感も改良されているようですが、当時の玄米ご飯は食べづらいもので、両親もその内あきらめて止めてしまいましたが。