爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

熊本地域の活断層の活動はまだ続く、熊本日日新聞の記事より。

また熊本日日新聞の記事を引用させていただきます。

まあ、高い購読料を払っていますのでせいぜい利用させてもらいます。

 

熊本地震で被害を受けた熊本城の天守閣復旧も進み、コロナ禍で公開は延期されましたが天守の雄姿は見られるようになっており、地震からの復興は着実に進んでいるようです。

 

熊本地震は布田川断層の活動で起きましたが、ちょうど熊本市の東南付近で東西に延びる布田川断層と南西方向に延びる日奈久断層というものが斜めに接するという特殊な状況もあり、これまでも双方の断層の関係から複雑な動きが繰り返されてきました。

これについて、今回は産総研と東大の研究結果が報告されています。

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熊本日日新聞5月4日記事より引用)

 

掲載されている図は九州大などの調査に基づいて書かれたものということですが、このうち阿蘇から宇土半島まで伸びているのが布田川断層、その熊本市南東部から南西に延びているのが日奈久断層、青で示されているのが5年前の熊本地震で動いたとみられている部分です。

 

この二つの断層が接しているのが熊本地震で大きな被害が出た益城町付近ですが、そこから西側の布田川断層帯宇土区間、南西側の日奈久断層帯はいずれも熊本地震ではひずみが解放されていないと見られています。

 

今回の調査は、記事中にもあるように産総研と東大が共同で地層サンプルの放射性炭素含有量を調べ、過去の地震活動の時期と大きさとを調べたとのことで、1万5千年前からの期間でも7回の大地震があったことが分かったそうです。

 

特に、日奈久断層帯の高野・白旗区間という、熊本市からも近く人口密集地でもまだ地震発生の危険性が強いということは気になるところです。

 

 

地震の危険性は日本列島ではどこでも避けようがないのですが、せいぜい建物の耐震性に気を付け、いつ発生しても対処できるよう食糧や非常持ち出し品の整備をしておくなどの対策は必要でしょう。

 

それにしても、先祖代々この地に暮らしているという人たちは仕方ないのでしょうが、私のように何のゆかりもないのにたまたま仕事でここに来て居付いてしまった者にとっては「なんでここに」という思いが少しはあります。

とは言え、大学時代の同窓生では阪神地域に就職した者も多く阪神大震災では被災しました。

最も多いのは首都圏に住んでいる連中ですが、彼らも決して無事とは言えないでしょう。

地震発生でもなんとか命だけは助かるようにするしかないのでしょうが。