ユーチューブニュースで流れたものですが、富山県の企業が作り出した「アルミ屑から水素を取り出しそれで発電する」というシステムを千葉県のリゾートホテルが採用したという会見が大掛かりに行われたというものです。
www.youtube.comアルミニウムは酸でもアルカリでも反応して水素を発生します。
ただしアルカリの方は発熱反応で激しく進みますがその辺は大丈夫なのでしょうか。
もちろん、原料となる廃アルミニウム(おそらくアルミの細片)には水素は含まれておらず、金属アルミニウムですので、発生する水素は反応用に使われるアルカリ試薬などに含まれているものです。
その反応用試薬も大量に必要ですし、反応後にはアルミニウムとアルカリが反応したアルミン酸化合物などが大量に(使ったアルミに比例して)排出されます。
その廃棄物処理も気になるところです。
上に引用した画面に出ている水槽中のエビは、これで発生させた電力を用いて陸上養殖をするという事業紹介の場面です。
まさに「環境のために何かやってます」のグリーンウォッシュそのものと言いたいところですが、必要となる物質、廃棄される物質等々多量過ぎてグリーンウォッシュにもならないように感じます。
「環境のために何かやろうとしたけれど、失敗して環境をぐちゃぐちゃにしました」という行く末が見えそうな事業です。