このところ、午後になると関東地方などでは活発な積乱雲が発生し各地で落雷や豪雨の被害が出ています。
しかし、それを見ながら家内が「こっちじゃ最近全然雷雨が来ない」とボヤいたのでそういえばと気付きました。
このところ、雷雨どころか雲も一つも出てこないという状況で、気温は上がりっぱなし、それが夜までずっと続き熱帯夜、そして朝になり太陽が昇ると再び気温上昇ということになっています。
どこかにこういった現象の記録があるのではと探してみましたがさっぱり分からず。
記憶と印象のみ書いてみます。
私がかつて勤務していた会社の工場は家から歩いて15分ほどのところですので、ほぼ現在の我が家の気象条件とは共通です。
特に、20年ほど前には工場のエネルギー供給部門も見ていましたので、電力の状態というのは一番の関心事でした。
工場では大量に蒸気を使いましたので、石炭ボイラーを動かしていましたが、そのついでに蒸気を使って自家発電もしていました。
その発電電力と、ほぼ同量の九州電力からの買電で賄っていました。
九電からの電力供給は高圧線で入ってきます。
そこにしばしば落雷がありました。
自家発電もしているとはいえ、買電部分が止まると工場全体で影響が出ます。
そこで雷雲が近づくと「警戒運転」という警報が工場のエネルギー関連部署に伝えられ、もしもの停電に備える体制を取ることになっていました。
その「警戒運転」体制、なにか記憶では真夏には毎日のようにやっていたように感じます。
実際に、午後3時ごろになると5kmほど東側の山の方でゴロゴロと遠雷の音が聞こえだし、それが徐々に近づいてくるのが分かりました。
電線に落ちて停電ということも時々起こり、大騒ぎで電力消費の多い部門に運転停止を指示したりということになったものです。
これも「温暖化」のせいでしょうか。
関東などでは北から近づく寒気が強いため、高温に熱せられた地上との間に激しい気流が起こり雷雲発生となるのでしょうが、九州ではもう寒気の「か」の字もないために雷雲すら発生できなくなったのかも。
さすがにこちらでも「山側では雷雲発生」と言っていますが、どこの話でしょう。
以前と比べればその範囲が相当狭くなっているように感じます。