爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

イージス・アショア、とんでもない費用に

トランプの押し売りで買わされることとなった、陸上配備型のイージス・アショア、関連費用も含めて6000億円以上にもなるということです。

www.sankei.com

配備するとしても、当然のことながらトランプの大統領任期中にはまったく不可能であり、その後の大統領の時代になるのでしょうが、どうせ誰がなってもこれに反対するはずはないので問題なしということでしょうか。

 

北朝鮮との和平交渉もどうせダメになるということでしょう。

しかし、一応産経ニュースにはそれも想定し、「北朝鮮や”中国”の脅威はなくならない」と、それとなく”中国”の語句も忍び込ませています。

 

なんの力もない新聞の社説には「国民に丁寧な説明を」と(一応)書いているものもありますが、どうせそんなものは無いでしょう。

 

金がかかるのはイージスだけではありません。実際にミサイルを撃ち落とす迎撃ミサイルも1基数十億円とか、それが何十発も必要です。

 

大きな疑問は、これだけのシステムが日本列島だけを守るために使われるのかどうかということです。

もしも、日本列島を飛び越して太平洋の向こう側(アメリカです)に到達するようなコースのミサイルが発射された場合、それを迎撃するのかどうか。

と言うよりも、そちらの方が主目的ではないかということです。

 

つまり、アメリカの早期迎撃システムを発射地点のすぐそばに作らせただけではないのか。

イージスシステムの運用は日本だけで行うのか、アメリカ軍の統制下に入るのではないか。

多くの怪しい問題があります。

アメリカの迎撃システムの一部であるのなら、日本が金を出さなければならない理由は全くありません。アメリカ軍費で勝手にやってくれというだけです。

基地の使用権はアメリカにありますので、どこでもその設置ができます。かえって自衛隊の施設とするほうが住民側の反対もありスムーズには行かないでしょう。

 

もしも、この設置でミサイル防衛ができたとしても、北朝鮮の脅威はこのようなものではありません。

北朝鮮相手の開戦で、一番怖ろしいのは北朝鮮本国はまたたく間に壊滅させたとしても、別働隊の決死隊数千人が韓国や日本へ潜入し、破壊工作をすることです。

これがもしも原発破壊などの作戦を実施すれば日本の大部分が破滅するかもしれません。

それに対する部隊もさらに整備増強するということでしょうか。

いくら軍事費をかけても収まりそうもありません。