爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

COP25思考停止報道相次ぐ、一番やるべきことは自動車の削減。

COP25が続き、ほとんど意味のない議論が続いています。

お決まりの、「このまま温暖化が続けば」で計算だけの予測を流すだけの意味のない報道も相次いでいます。

 

その一方で、「具体的な行動」を求める声は大きいのですが、何が具体的行動なのやら。

 

どうも石炭使用をやり玉にあげ、再生可能エネルギー使用を進めろというのが流れのようです。

 

何度も書いていますが、石炭火力発電はこのあとのエネルギー供給減少の時代を迎えるにあたってもっとも重要なエネルギー源であり、これがなければ社会不安も大きくなるばかりです。

いわゆる「再生可能エネルギー」(まったく”再生”できません)は、それを製造し動かすためにも在来エネルギー(化石燃料エネルギー)を大量に使用せざるを得ず、まったく自然でも再生可能でもないということは歴然としています。

 

それよりも、唯一ともいえる「エネルギー使用削減」のための効果的方策は、「自動車社会からの脱却」であるのですが、誰もそれを主張しないのはどういうことでしょうか。

 

日本ばかりでなく世界的にも自動車に依存した社会への転換が進んでおり、もしも自動車が無くなれば社会運営が成り立たないというのは間違いないことです。

しかし、それをやっていかなければ、エネルギー削減などいつまでたっても進みません。

ハイブリッド車や電気自動車への転換を進めると言っても、それに必要な蓄電池などの製造にも大量のエネルギーが必要であり、また希少資源も不可欠ですぐに運輸交通の全量をガソリンなどの内燃機関車から転換するなどまったく不可能です。

 

いずれにせよ、大幅に自動車の使用を制限するような社会改革をすぐにでも進めなければならないのですが、それには誰もが口を閉ざして何も言おうとしません。

結局は、実質的には何もしたくないというのが本音なのでしょう。

環境NGOとやらの連中もそれが分かっているのかいないのか、石炭に不毛な攻撃をするばかりです。

 

結局、何もで決まらないままCOP25は終わり、COP26の開催を待つだけなのでしょう。

茶番劇終了間近。