内田樹さんのブログ「研究室」、オリンピックの招致についてのものです。
JOC竹田会長の不正関与が疑われ、フランス司法当局の追及が厳しくなり、会長の辞任(とはいっても任期までは務める)が発表されていますが、内田さんは以前からオリンピック開催については反対意見を表明していたということです。
記事は以前に発表した2編ですが、最初は2016年にAERAに掲載されたもので、ラミーヌ・ディアク前国際陸連会長にJOCが現金を渡したという件について書かれたものです。
これは以前から報道もされていたものですが、日本ではまともに捜査もされていなかったものです。
次の「GQ」というところに書かれた記事にもあるように、IOC憲章ではその倫理規定において、五輪開催に賄賂などの支払いが存在した場合は開催中止もありうるとされているそうです。
これは、開催寸前であっても適用されるということで、東京オリンピックにはそのリスクが高いということです。
さらに、内田さんが問題視しているのは、このような疑惑を報道しているのがイギリスのメディアであり、捜査しているのがフランス司法当局であるということです。
日本には、自らの内部の不正を自ら正そうとする姿勢すらないということを海外にあらわにしているということです。
非常に恥ずかしい状況である以上に、寸前での開催中止などと言うことになれば日本にとって大きな打撃になるでしょう。
竹田会長の辞任程度の問題ではないようです。
私も東京オリンピック招致に力を入れ、あの「おもてなし」とやらで招致成功と言っていた以前から、疑問に思っていました。
費用が数兆円というのも、現在の日本の状況から見てやって良いものかどうか分かりそうなものです。
「国の金」ならいくらでも使って良いかのような風潮がいつまでも続くはずもないのですが。