昨年からアメリカでは「ギグ・エコノミー」という言葉が使われだしたということです。
ギグ・エコノミー(Gig Economy)のギグとは、日雇いという意味であり、昔よく見られたような「毎朝労働者が手配師が来る場所に集まりその日その日の仕事を貰って働く」というような日雇い労働ですが、さすがに現在ではそればかりではなくネットを使って仕事を貰うという形態になっているようです。
しかし、見かけはどうでも実態は日雇い労働として変わるものではなく、労働者が安定的に仕事をしていくというわけには行きません。
失業保険もなく社会保障もなく、極めて悪条件の労働でしょう。
日本での非正規雇用労働者の増加と同様の現象のようです。
それが「ギグ・エコノミー」といった一見新しそうな言葉にごまかされ、新たな雇用形態のように見せかけられようと、労働者の状況はさらに悪化しそうです。
賀茂川さんの言うように、日本でもあたかもそれが海外標準のように言われて「規制緩和で認めろ」などという動きにもなりかねません。
非正規雇用などよりもさらに悪い条件の労働環境になるかもしれません。
どこかで歯止めをかけなければいけません。それができるのは財界や投機家ばかりを見ている自民党政権ではありません。彼らは逆に日雇い労働の公的認可などということをしそうです。
政治から変えなければ何も変わらないでしょう。