爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ゲノム編集という新しい技術 FOOCOM.NETで松永さん、白井さんが相次いで記事

「ゲノム編集」という技術による動植物の性状改変が実用段階に入ってきたようです。

これについて、FOOCOM.NETで松永和紀さんと白井洋一さんが相次いで記事を書いています。

マッシュルームで動き出す、ゲノム編集作物 | FOOCOM.NET

新育種技術(NBT)、ゲノム編集ワールドカップ チームジャパンの戦略は? | FOOCOM.NET

 

ゲノム編集というものは、これまでの遺伝子操作とは異なり他の生物の遺伝子を組み入れて生物の性質を変化させるのではなく、その生物の遺伝子をピンポイントで変化させるというもので、遺伝子操作というものに対する反対意見の一つ(フランケン・シュタインのように他の生物の遺伝子を持たせるのは冒涜)というものを封じることにもなります。

実際に開発者たちの主張の中にも外来遺伝子は含まないのでこれまでの規制は受けなくて良いといったものが含まれています。

 

このような技術を使い、実際にマッシュルームが収穫後に褐色となる性質を抑える品種改良や、低アレルゲンの卵を産む鶏といったものが開発対象となっているようです。

 

欧米ではこのように外来遺伝子の導入という点についての批判が多かったために、これを受けないこの技術というものはその批判をかわすという意味が強いのかもしれませんが、日本ではどちらにしろ得体のしれない技術だからダメということになるでしょう。

 

それにしても技術の進展の速さというものは大変なものです。規制というものもそれに適切に対応していかなければならないでしょう。