毎年何例かは見られる食中毒です。
ジャガイモの芽をしっかりと取らずに食べてソラニン中毒を起こすというものです。
これにはほぼ共通の原因があります。
学校で育てたジャガイモを、収穫して教員立ち合いのもとに調理する。
というところです。
農産物の出荷管理は非常に行き届いたものとなっているため、通常はスーパーなどに並ぶジャガイモでは芽が出たり、皮が青変したようなものはありません。
自分たちで育てたジャガイモということで、いわば商品とはならないような出来損ないも食べることになります。
そこで昔の人なら知っていたことが教員たちに伝わっていないためにこういうことが起こります。
ジャガイモは芽や皮が青く変色したところには毒があるから全部取るという昔の常識です。
他の植物などでもそういった例はいくらでもあります。
そのような毒物と食物の境を潜り抜けてきたのが人間の食というものなのでしょう。