爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

日本の政治、保守派はどうなるのか。

これまでは日本の政治状況の中、「保守派」と言われる人々は自民党支持に取り込まれていました。

自民党のどこが保守なのか、実際には共産党もびっくりの革新(破壊)政党なのではないか。

少し前にも論じましたがしかし事実上そういう支持関係にあったのは間違いありません。

保守と革新、そしてリベラルとはなにか。 - 爽風上々のブログ

 

ところが自民党よりさらに右としか言いようのない政党が出てきました。

参政党や日本保守党など、主張の全体はともかくところどころは極右というものと通じるかもしれません。

 

これまでも日本維新の会や国民民主党などは憲法改正論などで自民党と変わらない主張をするなど保守寄りという姿勢を見せていましたが、参政党ほどではなかったのでしょう。

そしてその支持者もこれまでの維新や国民支持者とは異なる層のようだとも言われています。

 

その参政党が支持率で上昇しており、自民党は支持者が奪われている(しかもこれまでは鉄板支持者と見られていた)とかなり危機感を持っているようです。

 

これまでは自民党イデオロギーには関係なく、現実的な支配体制維持の政党であるかのように振る舞ってきました。

その中で、議員数で国会の半数以上を占める中、意識の上ではかなり革新からがちがち保守まで広い人々を抱え込んでいたようです。

ところが、小選挙区制の実施で旧来の派閥が弱体化していくと時の首相(党総裁)の思想に近いものばかりが集まるようになってしまいます。

それが肥大したのがあの安倍内閣時代であり、自身の思想はともかく外見だけは極右にちかい右派を演じた安倍の周りにはその思想に近い者たちが集まりました。

それが安倍暗殺事件により集団の中心が失われたばかりか、統一教会との関係性や裏金事件などを問われて安倍派が解散といった事態になってきます。

 

その結果、安倍派議員もバラバラになっていくのですが、この状態を「自民党はリベラル化している」と危機感を持った人々がいるとか。

あんな自民党のどこがリベラルか。おかしなことばかり言っていると感じますが、それでもそう思う人もいるのでしょう。

そういった人々が支持をする政党として参政党などを選ぶということなのでしょうか。

 

これは一時は自民党の中心、すなわち日本の政治の中心を占めたとも考えていた人々が政治の舞台からはじき出されたかのようにも感じさせる事態なのかもしれません。

その反撃が参政党の伸長なのか。

 

ただし、自民党の現職議員の中から参政党に逃げ込むという事態はまだまだ起きる様子はありません。(今後は分かりませんが)

現状ではあの党首以外は搔き集められた素人ばかりか。

そういったブームの新党が一時は支持を集めても、そのうちに内部不統一や反乱が相次ぎあっという間にバラバラということはこれまでも何度も見てきたことです。

今度の選挙で議員が誕生しても遠からずそういったことになるでしょう。

しかしここで自民党から脱党して参政党に走る議員が出てくると状況は変わります。

さて、どうなりますやら。