「もしトラ」と言われていましたが、やはり「本トラ」になってしまいました。
バイデンの4年間でアメリカは地に落ちたとトランプは言い続けていましたが、その前の4年間の方がひどかったと見るのが世界の普通の人々で、それがまた再現することになります。
就任するのは来年1月、そこからまた混乱が始まるのでしょうが、メディアはその予想を書き並べています。
大きなところでは現在進行中の戦争の行方ですが、ロシアのプーチン、イスラエルのネタニヤフのいずれもトランプ当選を大喜びのようです。
おそらくウクライナへの援助はすぐさまストップ、今後の戦闘継続をあきらめるウクライナは非常に不利となる条件でも戦争終結を受け入れることとなり、東南部のロシア占領地域を奪われた上での和平となるでしょう。
パレスチナとイスラエルはそうはいかないところで、さらに援助を受けるとしてもイスラエルのその先は戦闘激化しかありえず、トランプがすぐに戦争は終わらせるなどと広言していても終わる見通しは生まれません。
対中国では、経済的な闘争激化、つまり中国製品の輸入関税の大幅アップというのは見えていますが、それは米国民自らを苦しめることにもつながり簡単な話ではありません。
一方、台湾をめぐる問題ではトランプはその何が問題かも理解できていないようで、台湾の苦境が深まる危険性もあります。
関税アップは対中国だけでなく、他の国、同盟国や近接国まで含むと言われており、EUや日本、メキシコ、カナダといった国までもが巻き込まれる危険性があります。
しかし生活必需品まで含む輸入品が関税アップで価格上昇すればインフレは落ち着くどころか再度激化します。
そのような簡単なことすら分からないのでしょうが、さて、どうなるか。
日本や韓国の駐留米軍は部分引き揚げなどをちらつかせて経費の負担を大幅に上昇させるということが予想されています。
帰りたければ帰っていいよなどと言うことは現日韓政府は言えるはずもなく、しぶしぶと上納金アップを受け入れるのでしょうが、それがどの程度の規模になるか。
また例の不法移民締め出し政策を大々的に行うのでしょうが、国内に産業を呼び戻し国産品を増大、その輸出も狙おうという時に人手不足を引き起こすようなことをしてどうなるのでしょう。
これもまた賃金急上昇を招きインフレの激化につながりそうです。
どうも良い予測がほとんどできないトランプ政権です。
そんなものを選んでしまったアメリカ国民が失望し落胆するのはいつになるのでしょうか。
まあハリスが良かったとも言えないのですが。