自衛隊は「イージスシステム搭載艦」というものの予算要求を出しました。
これは従来の「イージス艦」というものとは異なるとんでもないものだという、軍事ジャーナリスト清谷信一さんと言う方の指摘です。
このイージスシステム搭載艦とは総排水量全長210mという、自衛隊の艦船では最大級のもので乗員110名を乗せて長期運行するというものです。
従来のシステムでは迎撃が難しいと言われる極超音速滑空兵器の迎撃も可能と言われているそうです。
しかし、このイージスシステム搭載艦というのは、あの秋田に作ると言ってぞの杜撰な計画で潰れたイージスアショアの尻ぬぐいのためのもののようです。
イージスアショアに必要とされたレーダーシステム「SPY-7」というものを、計画中止の前に発注してしまっていました。
そのSPY-7を無理やり使うためにこのイージスシステム搭載艦というものを作り上げたということのようです。
実はSPY-7が艦船搭載で使えるかどうかもまだ未確認のものだということです。
またこれを中心としたシステムを作るということで、この艦船にはミサイル発射装置も付けられるでしょうが、その規模は中途半端なものにしかならない。
結局は政府の失策の尻ぬぐいを自衛隊が相当苦労して行わなければならなくなるのが目に見えているとか。
このような「失敗の尻ぬぐい」でさらに大きな失敗を引き起こすというのは、悪い例が頻繁にみられるものです。
しかしそれを教訓とすることもできず、さらに悪例を積み重ねる。
またも膨大なカネの無駄遣いになりそうです。