爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

IPCCがいくら脅しても二酸化炭素排出が止まらない訳。

またいつものように温暖化の脅威についてIPCCが強調しています。

www.bbc.comたまたま?世界的に気象災害が起きているかのように報道されているため、これが温暖化の影響によるとしてさらに脅迫の色合いを強めているようです。

 

この脅しに屈服し、石炭火力発電の停止、自動車の電気化(といっても小型だけ)といった動きは強まっているにもかかわらず、実際に二酸化炭素排出の速度にブレーキがかかる兆候は無いようです。

 

それもそのはず、現状では脱炭素化と称して行われている大きな動きの、太陽光発電風力発電の増加、電気自動車の増加と言ったことを支える製造業のほぼすべてが「火力発電」で賄われているだけでなく、運送の大半も石油などの内燃機関に頼っているからです。

つまり、こういった効率の悪い発電装置、自動車の製造を増やせば増やすほど、石油をはじめとした化石燃料の消費は減るどころか逆に増えかねないからです。

 

どうしても二酸化炭素排出を抑えたければ、電力消費の削減、輸送量の削減をしなければならないのは明らかです。

それに頼っている経済成長という宗教的な思い込みから脱却しない限り、二酸化炭素は減るどころか増え続けるでしょう。

 

温暖化で問われているのは、発電や自動車といった手段ではなく、社会と経済の在り方そのものだということが判らない限り、IPCCはいつまでも下品な脅しを続けなければならないのでしょう。