週刊現代が「日本のお茶は農薬まみれ」という、科学的にはまったく根拠のない記事を掲載したということについては、小島正美さんの「FOOD NEWS ONLINE」で報じられましたが、その続報も出ました。
「お茶業界はファクトチェックで対抗すべき」という主張です。
前述の週刊現代の記事について、多くのお茶関係業界は認識はしているはずですが、それに対しての反論ないしは抗議は、農薬工業会が自らのホームページに掲載、それを静岡県茶業会議所と東京都茶協同組合が引用して紹介したのみと、ほとんど行われていません。
特に、大量の茶ドリンクなどを販売している飲料会社は黙殺する方針なのか、何も言わないつもりのようです。
こういった低俗な記事には反論するだけバカバカしいとでも思うのでしょうか、これまでもこういった事例の場合当該の企業や組合などからはほとんど動きも無いというのが普通のようです。
おそらく、いくら自分たちが科学的に正しいデータで反論しても泥沼化する危険性もあるという判断なのでしょうが、一般の人々から見れば週刊誌側の言い分を疑う根拠も分からず、それを信じ込んでしまう人も出るかもしれません。
やはり、ここは最低限でも反論はしておくべきではないかと思います。
かつて、あの「買ってはいけない」という無茶苦茶な本が売れたこともありましたが、これにも名指しで批判された企業からもほとんど反論や提訴といった動きも見られませんでした。
こういった企業の態度は不信感を生む一因にもなりそうです。