爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

佐川証人喚問 まあ全然期待はしていなかったけどね

佐川前国税庁長官に対する国会の証人喚問が実施され、国民の期待を表すかのようにテレビ各局が放映する中、予想通りの結果となりました。

 

toyokeizai.net

自民党の提灯持ち質問で総理や夫人の「指示はなかったですね」ということを確認した後はほとんど何も出なかったというだけのものと言えるでしょう。

 

しかし、これは当然過ぎるほど当然のことであり、それを嘆いたりする必要もありません。

ただ問題なのはそれしか攻め手が無かった野党の芸の無さです。

「政治家の指示」があったとすれば直接的に政権を揺るがすようなことも可能でしょうが、さすがにそこまで杜撰なことが行われていたと言うことは少ないでしょう。

それしか取り上げようが無いのかという方が無念です。

 

数日前に引用した、藻谷浩介さんの主張が正論と思いますが、

sohujojo.hatenablog.com問題は、「官僚が独断でこのようなことをする体制(システム)があること自体」であり、政権の責任はそのようなシステムを作り直すことにあります。

 

以前に私もブログに書いたように、もしも勝手に忖度して政治を曲げたような官僚が居たとしたら、”安倍自身がその官僚を官界から永久追放すべし、それをすれば名宰相として歴史に名が残る”ということです。

 

国有財産の不当廉売や、公式文書の改竄といった行為(不法であるのは明らかですが、それを”不法”にならないようにするというのも官僚の得意技です)を勝手気ままに(その目的は何であれ)することを許してはなりません。

 

今の国民世論の動向を見れば、今こそそのような官僚独走を防ぐシステム作りに最適のはずであり、自民党でもそれを認めざるを得ないでしょう。

 

だからこそ、安倍を辞任に追い込むだけが目的といった硬直化思考に陥ることなく、自民党政府にそのシステム構築をさせてみるという方向性が必要です。

 

 自民党が官僚とともに作り上げてきた政治制度、政治のほぼすべてを官僚に丸投げし、自分たちは利権がらみのところだけを担当?、それで上手く回してきたつもりの政治体系をここで完全に見直し、きちんと政治家が責任を持って実施する、当然といえば当然の政治に変えなければいけません。