安倍内閣始まって以来、政権内部や周囲の官僚などによる不正、失政(失敗?意図的?)などが相次いでいても選挙では変わらずに与党勝利となり、この次の参院選(同日選?)でもそうなるでしょう。
なぜこのようになってしまうのか。
数え上げるのも嫌になるほどの不正・失政の連続で、野党も追求の種がつきない割にはその成果は得られないままです。
安倍内閣が実施していると考えられている(実は違うんですが)施策の最大のものがアベノミクスであり、まあ手段はいろいろあるのでしょうが、とにかく大企業・投資家に利益を与えて全国にその余波を(おこぼれを)及ぼすというものです。
そして、それを否定する施策というものが打ち出せないのが野党各党であり、自民党の反主流派(もしもそんなものがまだ残っているならばですが)です。
そのため、野党の主張も安倍内閣の失政を批判するだけにしかならず、それでは現与党を揺るがすことすらできません。
失政批判だけで、かつて自民党を大敗させ、民主党政権を樹立しましたが、官僚政治打倒、対米自立に向けた姿勢を示しただけでほとんど何もできずに潰れました。
これで、単なる失政批判ということには国民の期待が寄せられなくなったということでしょう。
失政批判、不正批判はやらなければならないものですが、それ以上にその基本にある将来構想というものを確固としていかなければなりません。
例えば、年金の問題であれば2000万円足らないという大臣発言だけを批判していても年金は増えません。
今のような若年層の掛け金だけを老年層に分配する、「賦課制度」だけが年金制度ではありません。
根本から考えようともせずに若年層が減っていくことだけを問題としても解決不能です。
イージス・アショア設置場所選定での不正をいくら暴いても根本は変わりません。
アメリカの言うがままに高い装置を買わされてアメリカ防衛に尽くす。
その根底にはアメリカ従属だけの外交がどうなのかという問題があります。
枝葉末節と言うには大きすぎる問題が頻出しますが、その批判だけに終わるのではなくやはり広大な将来構想を持った上で、その実現を訴えるというのが政権を目指す野党のあるべき姿でしょう。
私が素人ながら考えた「脱エネルギー社会の実現に向けて」という駄文でも参考にしてもらいたいものです。