2013-03-21 「毒と薬の世界史」船山信次著 読書記録 日本薬科大学教授の船山さんの本です。毒も薬も歴史上古くから使われ、また一所懸命に探されてきたものですが、その種類は多岐に亘り大変なものですが、それを中公新書にまとめた実力はさすがです。現代の化学物質について言えば、薬の開発はもはや構造と薬効の関係が分かっているために狙って合成できるようになっているために、薬も毒になりうるというこれまでの常識をともすれば忘れがちであるという指摘は非常に大きなものと言えます。