高校野球の甲子園大会に出場していた広島の広陵高校が出場を辞退するという事態になりました。
www.jiji.com問題となった部員による暴行事件の発生は今年1月で、高野連が厳重注意処分をしたことで一応の決着はついていたことになっています。
しかし今回の甲子園大会に広陵高校は広島県予選を勝ち抜いて出場したのですが、それでまたネットなどで批判の声が強まったようです。
そのため、学校にも多くの非難が集中したことがこの出場辞退につながったようです。
学校側の説明でも暴力事件がその理由というのではなく、暴走し始めた非難中傷が学校や生徒に振りかかってくることを恐れてということの方が強いようです。
部内での暴力事件というのは大きな問題ではありますが、学校側と高野連との話し合いでも一応の決着を見ており、甲子園大会出場には問題ないということでの今回の予選大会であり、それに勝ち抜いた広陵高校は甲子園大会出場を勝ち取りました。
この件はこれまでは広く報道されることなかったのですが、甲子園大会開会に伴い急激に注目されることとなりました。
学校側としては高野連とも話がついていることであり、このようなことになるとは考えてもいなかったことでしょう。
ネットの世論というものがその他の社会的な秩序を越えて影響力を及ぼすようになってしまいました。
確かに今回の事例では生徒間の暴力行為はありました。
しかしそれがそのチームの活動を制限するほどのものかどうかということは非常に微妙な問題であり、傍観者の好みによる問題にして貰っては困ります。
このようなことが蔓延するととにかく社会的な問題が起こった組織はそれ以降の社会的な活動ができなくなるかもしれません。
広陵高校に抗議をしている人たちは自分たちの背後に正義があると信じているのでしょうが、本当にそうでしょうか。
とんでもない勘違いのようです。