超加工食品というものを健康の強敵のように見なして攻撃しようという動きが強まっています。
そもそもその定義すら確かではないものですが、そんなことはお構いなし。
それを強力に後押ししようというのがトランプ政権でアメリカ厚生省(いろいろな訳がありますが)長官となったロバートケネディです。
それについての記事が畝山智香子さんの「野良猫通信」で紹介されていました。
畝山さんもこの「超加工食品」についてコメントを書いています。
(定義がないにも関わらず原因であることがわかっている、って論理破綻している。つまりこの「定義」は「悪者」の指名。スケープゴート探し。問題は業界団体がロビー活動するだろうことで、科学なんかどうでもいい、政治力こそが大事という雰囲気がますます強くなるのだろう。)
アメリカのFDA(食品医薬局)といえばかつては科学の最先端のものを推進して医薬食品を統括しようとしていたイメージですが、それを根底から覆してしまいました。
しかしこういった「何かよく分からないけれど身体に悪そう」というムードは日本でも多くの人々の心をつかむようで、最近はこの「超加工食品」という言葉をよく目にするようになってしまいました。
おそらくアメリカだけでなく日本でもこういった風潮は蔓延していくように感じます。
FDAなどからは多くの科学者たちが放逐されています。
彼らがどこへ行くのか。
それも問題ですが、アメリカの社会、科学が徹底的に破壊されないうちに何とかなるかどうか。
あのような極めて脆弱な社会の国家が事実上世界を支配してきたということが世界の不幸をもたらしたということでしょう。
まあ、他の国が支配してももっと悪くなったかもしれませんが。