大分県中津市の食肉加工業者が製造していた「低温調理の牛レバー」製品は実際には殺菌温度に達しておらず極めて危険なものだったと食品衛生法違反で摘発されました。
この製品を中津市はふるさと納税返礼品に使っており、市の姿勢も疑問視されているということです。
news.yahoo.co.jp警察の取り調べに対し社長らは法律通りに加熱したと主張していますが、工場の現場検証で殺菌温度にはるかに及ばない温度に設定された調理器が見つかっており、意図的に行っていた疑いがもたれています。
京都府の飲食店で生と思われる牛レバーが提供されているという情報で捜査を進めた京都府警は中津市のMEフードシステムという加工会社の社長を逮捕したのですが、社長は法律通りに加熱したとしているものの、現場検証で「47℃40分」に設定された加熱器が発見されており、法律で定められた63℃30分以上という条件にははるかに及ばないものです。
その会社のホームページに宣伝されるように「生レバーの風味を再現した画期的な加工食品」を売り文句にしたいために加熱条件を下げていたのでしょう。
なおこの製品は中津市のふるさと納税返礼品にも選ばれており、事件発覚後慌てて削除するという対応を迫られましたが、市側の姿勢も問題でしょう。
牛レバーの生食は非常に危険なため禁止されていますが、いまだに食べたがる消費者がいるために求める業者も絶えないようです。