爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

再生医療を受けた患者が感染症、細胞増殖の過程でコンタミ?

東京の医療機関再生医療を受けていた患者が重い感染症を発症しました。

その細胞にその原因菌が含まれていたそうです。

www.yomiuri.co.jpこの医療機関は東京都中央区の「THE K CLINC」というところで、がんの予防医療を希望する患者の免疫細胞を採取し、体外でその細胞を増殖させて戻すという再生医療を行っていたとか。

その患者2人(患者と言えるのかな)が重い感染症を発症し、その原因菌が細胞加工の施設の加工物の中からも検出されたということで、厚労省はこの施設でのこの医療の一時停止および製造センターでの製造一時停止を命令しました。

 

こんな治療が自由診療でもう行われているのかというのが最初の驚きです。

かなりの費用と思いますが。

さらに、本当に効果があるのかも。

 

それにしても、細胞増殖というのは雑菌コンタミとの闘いとも言えます。

当然ながら相当な訓練を受けた人たちがやっていたはずですが、それでも入ってしまうのでしょうか。

私は細胞増殖というのはやったことがありませんが、微生物増殖と比べても雑菌汚染は注意すべきということは聞いたことがあります。

微生物は結構その性質として汚染に耐える機構がある場合があり、例えば酒発酵などの酵母はアルコールを出すことで雑菌を押えますし、乳酸菌などは酸によってそれを為します。

しかし体細胞というのはそういった機構はないから、というのがその理解でした。

 

その汚染菌というのがおそらく薬剤耐性は持っていなかったのでしょうが、患者は無事回復したということですから、抗生物質治療が効果があったのでしょう。

もしも耐性菌であれば大変なことになっていたと思います。

しかし、「よくそんな怖い治療を受けられるな」というのが感想です。

これはあの「歯のインプラント治療」とも同じ感覚です。