www3.nhk.or.jp福井の人が東京に出るには便利になったということなんでしょうが、多くの問題点が明らかになっているようです。
最大の問題は関西・中京と北陸の利便性をほとんど上げないばかりか料金アップしただけということです。
北陸新幹線の終着で乗換駅となった敦賀では新幹線ホームが3階、在来線ホームが1階ということでその移動には8分以上、その時間はかなりのロスなります。
しかもその8分では移動できないこともあり得るようで、公開実験を行った際には最後の人が移動するまで13分かかり、その列車には乗れないということも起こり得るようです。
このような新幹線・在来線の乗り継ぎは九州新幹線の新八代駅、西九州新幹線の武雄温泉駅で例がありどちらも同じホームの反対側に新幹線と在来線特急が止まり乗客はホームを歩いて乗り換えるだけという、対面乗り換え方式でした。
これにはさほど時間もかからず高齢者や障碍者でもさほど気にはならないものです。
敦賀駅ではなぜこうできなかったのか。
どうやらフリーゲージトレインによる乗り換え不要のプランを考えていたものの、それが実施不可能となったことで敦賀駅の設計変更ができずこのような無様な状況となった模様です。
乗り換えの不便を増したばかりか、到達時間もかなりの遅れとなり、時間短縮の果実を味合わせることすらできなくなりました。
結局は東京だけを見て関西・中京はもはや見捨てたということでしょう。
しかし北陸はもともと関西中京と非常に近接感があり、そのような人々の意識はそう簡単には変えることはできません。
それを無視してやっていけるのか。
なにより、金沢では言葉もかなり関西に近いと感じました。
食文化も関西寄りでしょう。
さらに北陸新幹線ではその停車駅の多さも驚くほどです。
金沢を出て、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀、ってこれ前のサンダーバードの停車駅とほぼ一緒。
そのため、この区間の所要時間が57分、各駅間の時間もだいたい10分ほどです。
これでは新幹線の持ち味の高速運転などほとんどできません。
九州新幹線でも全駅停車の場合はそんなものですが、東海道のこだま並。
まあ止めない訳にもいかないということで仕方ないんでしょうね。
というわけで、東京東京と草木もなびくということだけが強調されたようなものとなりました。