熊本県内の九州道嘉島から宮崎県延岡までをつなぐ予定の九州中央自動車道がまた10㎞ほど延伸され国宝となった通潤橋のすぐそばの通潤橋ICまで開通しました。
熊本では歓迎一色のような報道です。
kumanichi.comしかし気になるのは本当に車が通るのかということでしょう。
上記の熊日新聞記事の中にこういった記述があるので引用します。
「熊本市役所から山都町役場までの所要時間は平常時で8分短縮され、66分となる。災害対応や救急搬送の円滑化、観光客の誘致促進などが期待される。」
所要時間短縮もわずか8分というのはちょっと情けない話ですが、そのあとの開通の期待として挙げられているのが、「災害対応や救急搬送、観光客の誘致」です。
こちらのニュースでの文言でも、「地震や水害などの災害時の交通確保ができる」といったものが在りました。
つまり、「平常時の交通量はほとんどない」と言っているに等しいのです。
これまでの国道は熊本県松橋付近から通潤橋のある矢部を通り、宮崎県の高千穂を通って延岡に抜けるものでした。
かつての会社勤めの頃に高千穂に取引先があり何度か車で出張したことがあります。
矢部近辺までは何とか車の行き来もあるのですが、それを過ぎるとほとんど車も無くなります。
もうスピードも出し放題の車も多く、高速並。
全くの田舎の山道でした。
こんなところに自動車専用道を作るにはやはり相当な費用がかかるでしょう。
金を捨てるようなものです。