トランプ元大統領が在任当時に入手した機密情報、特に軍事関係のものを違法に保持しさらにその捜査を妨害したなどとして連邦裁判所に起訴されたと自分で公表しました。
大統領経験者が起訴されるといったことはアメリカ史上初めてのことだそうです。
トランプは少し前にも不倫相手と称する情勢に口止め料を払ったといった変な罪状で起訴されたということがありましたが、今回のものは大統領職責とも密接に関わる重大な問題でしょう。
ところが、トランプ自身はこれを自ら公表したことにも表れているように、逆に自らの支持者を固めるために使おうとしているかのようです。
おそらくはこれが民主党支持者などの謀略であり、選挙妨害だという宣伝を繰り広げるのでしょうし、トランプ支持者はそれを受け入れるでしょう。
アメリカ国民の分断はさらに深刻となるということでしょうし、一部で危惧されているように内戦へ発展するということも無いとは言えなくなるのかもしれません。
ウクライナ情勢、中国関係など、アメリカの力の急激な低下を示す兆候はあちこちに現れていますが、このトランプ問題とその先にある大統領選の混乱というものがさらにアメリカを衰退させる危険性もあります。
日本は変わらずに、いやさらに激しくアメリカ追随の姿勢を強めていますが、本当にそれで大丈夫なのでしょうか。