鉄道の駅の名前というのは、地名そのものという場合も多いのですがそればかりでなく色々な事情や思惑で付けられる場合もあるようです。
そのような駅名について、変わったもの、駅名でお客を呼ぶ、山・川・海・橋・道の駅、ひらがな・カタカナ・数字の駅名、命名に苦労した駅といった切り口で紹介していきます。
「長い駅名」というのは、話題作りだけでやっているようなものも多いようで、かつては島根県の一畑電車にあった「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前」というものだったそうです。
しかし、平成19年にその美術館が閉館してしまったそうで、その名も変えざるを得ず「松江イングリッシュガーデン」駅としたとか。
他にも鹿島臨海鉄道の「長者ガ浜潮騒はまなす公園前」や南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」というのが長い方だそうです。
ただし、鉄道側もこんな長い名前には付き合いきれないようで、南阿蘇鉄道でも車内アナウンスは「白水高原」と言っていたとか。
上の例でも見られますが「前」が付く駅名というものは、私鉄(民鉄)に特によく見られるようです。
これはその駅に近い有名な施設にあやかって、そこへの乗客を取り込もうという営業戦略があるからだそうです。
なお、「前」は付かないものの、東急電鉄の「都立大学」と「学芸大学」は肝心の大学が移転してそこには無くなっても名前を変えずそのままにしています。
電鉄側も住民にアンケートを取って改称すべきかどうかと問うたそうですが、ほとんどが「このままが良い」という意見だったとか。
やはり大学というイメージを好んでいる人が多いようです。
リゾート気分を味わってもらうためというのでしょうか、「高原」や「湖」が付く駅名というものもあちこちにあります。
中には「伊豆高原」のように海抜65mとあまり高原らしくないところもあるのですが、ここが日本で最初に「高原」を名乗った駅だそうです。
ここで一つ、おそらく著者の勘違いの部分を見つけてしまいました。
「新」のつく駅名、新大阪や新横浜といったものは新幹線で既存の駅と別に乗換駅を作らなければならないという事情からできたものが多いのですが、その数が「九州新幹線には2」となっており、新八代と新水俣が挙げてあります。
しかし、それ以外に新鳥栖、新大牟田、新玉名があり、計5個のはずですが、どうしたのでしょうか。
なお、新たに開通した西九州新幹線には新大村ができたので6個となってしまいました。
最近は地名も変なものがありますが、駅名もその影響も受けながらさらに先を行ったようなものもあるようです。