熊本地震から5年が経ちました。
あの余震というには大きすぎる地震がひっきりなしにやってくる中、避難のために外出着を着たまま横になっていたのが少し前のようにも思います。
しかし、その直後に産まれた初孫がもう自転車を乗り回し、絵本のひらがなを読めるようになったのですから、やはりかなりの月日が流れたということなのでしょう。
復興事業はかなり進みました。
交通網被害の一番ひどかったのは阿蘇方面ですが、寸断されてしまった国道57号線、JR豊肥線は去年から今年にかけて開通、新阿蘇大橋も完成し、あとは南阿蘇鉄道を残すばかりとなりました。
熊本城の復旧工事も進み天守閣への入場も今月中に再開されるようです。
石垣はまだかなりの年月がかかりそうですが、徐々には進んで行くのでしょう。
ところが、大地震はまだ終わりではないと注意が喚起されています。
この地震は熊本市西部から阿蘇を越えて大分方面までつながっている布田川断層の益城町から阿蘇にかけての部分がずれて起きたのですが、この断層の益城町以西の部分、そしてこれに接して西南方面に延びる日奈久断層はまだほとんどエネルギーが放出されておらず、いつ大地震が起きてもおかしくないそうです。
このかなり大きな断層が接しているというかなり複雑な構造で、これまでにも大きな地震が続けて起きるということが何度も見られており、今回もそうならないとは言えないようです。
私の住む熊本県南にとっては、日奈久断層の地震の方が影響は大きいのでもしも発生すれば被害は大きなものとなるかもしれません。
また再びあのような思いをしなければならないのか。
せめて規模の小さなもので済むことを祈るだけです。