天皇が五輪開催について、「懸念を持っていると拝察する」と宮内庁長官が述べたということが報道されました。
これに対し、官房長官が「宮内庁長官の個人的見解だ」などと切り捨てたということも伝えられています。
海外メディアも敏感に反応しているようです。
news.yahoo.co.jpアメリカのワシントンポスト、イギリスのガーディアンなどの有力紙から、「天皇から不信任」そして「官房長官は軽視」と報道され、その着眼点もしっかりしているようです。
宮内庁長官がこんなことを独断で流すはずもありませんので、絶対に「西村氏の個人的な見解」などであるはずも無いのはもちろんです。
おそらく、天皇自身がかなり意識的に西村長官に発出を促したものでしょう。
したがって、政権側の意図的な発言軽視という態度もそれはそれで、政権の強い開催意思を示しているということでしょう。
しかしここまであからさまに、天皇の意思を「無視します」と言わんばかりの態度を示しても、どうせ天皇の怒りなど怖くないと言うことでしょうか。
それにしてもその割に、日本でのテレビ新聞の報道は少ないように感じます。
反政府的なメディアどころか、中立的立場のメディアも日本には無くなっているということが感じられます。
東京では早くも感染拡大の兆候が見え始めています。
当たり前の話で、ワクチン接種が進んでいるといってもまだ医療従事者と高齢者がほとんど。
そもそも、感染者の大多数は若年層であり、彼らにはまだ接種はわずかしか行われていません。
これで東京で再び爆発的感染となった時(それはもうすぐでしょう)オリンピックがどうなるか、無観客にするだけで済むのか。
目が離せない状況となりました。
まあ、ブログのネタが溢れるほどということですが。