大学入試共通テストの英語の問題で、人工甘味料について不適切な内容のものがあり、様々な方面から批判が出たという事態がありました。
松永和紀さんの記事で知ってここにも取り上げました。
その件の続報が、小島正美さんの「フードニュースオンライン」で掲載されました。
「食品安全情報ネットワーク」という組織が大学入試センターに対し公式に訂正するよう求めたのに対し、センター側は「(がんを起こす疑いの甘味料として)文中に“Some LCSs”(※LCSsは低カロリー甘味料のこと)と書いてありますが、このSome LCSsは問題文中に示された甘味料を指すものではありません」
と回答してきたと言うことです。
あきれた言い訳で、誰がどう読んでもあの問題文中で具体的な「アスパルテーム、ステビア等」と名称をあげられた甘味料が「がんを引き起こしたり脳に影響がある」としか読めないものですが、それを、「悪影響があるのは具体名を挙げた甘味料ではなくそれ以外のものだ」と強弁しているわけです。
しかもその「悪影響がある甘味料は何か」ということについては全く答えようとしない。(そんなものあるわけない)
という、最悪の態度を取っているわけです。
小島さんはこの醜態を「学生さんたちには、この騒動から、事実を広い角度からしっかり確認することの大切さを学んでほしい」
とまとめていますが、普通は「こんな連中が作った問題で我々の将来が左右されるのか」と学生さんたちは感じるでしょう。
何か、アベからスガへと受け継がれた政権の体質が政府から官僚のすべてに行き渡ってしまったように見えます。