東京海洋大学准教授で漁業問題の専門家の勝川俊雄さんが、「トリチウム排出問題」を解説していました。
まず、「トリチウム」というものが何かということから丁寧に説明されています。
トリチウムは水素原子に中性子が2個ついたもので、通常は水分子の形で存在します。
それが、通常の化学的操作では除去ができない理由にもなります。
その他、科学的な説明は非常に分かりやすいものでしょう。
なお、この排出問題に対して福島や近県の漁業者などが批判をしていますが、それは理解できるとしても、韓国や中国が反対しているというのは不思議な感じすらしました。
他国の原子力発電所でも運転に伴って必ず生成されるものであり、どこでもそれは排水とともに排出していますから、中韓も原発を持っている以上出しているのは間違いなく、日本の排出問題について批判をするのはあくまでも政治的な意図を持ったことであるということです。
この排出問題の焦点はあくまでも「風評被害」であるということ、勝川さんも強調しています。
それを除こうとしても、東京電力や政府がいくら説明してもまともには聞いてくれません。
それだけのことをしてきたから仕方ないのかもしれませんが、かと言って他の科学者がするはずもなし。
困った状況です。