漁業資源問題に関する著書を読ませていただいて以来注視している、勝川俊雄さんがtwitterで話されていた内容です。
サンマは20~30万トンの漁獲が11万トンに減って大騒ぎ。ホッケは20万トンの漁獲がほぼゼロ。ホッケの減少は国内問題なので都合が悪い人が沢山いるのでスルー。サンマは「日本は頑張っているのに中国が全部悪い」というストーリーで報道できるので、盛んに取り上げられる。 pic.twitter.com/sZswS3xttT
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2017年9月13日
サンマの不漁という問題は大きなニュースとなりかなりの頻度で報道されています。
どうやらその原因も海流の蛇行で日本近海に近づかなくなったというのが主のようですが、中国などの外国漁船の乱獲と言うところに話を持っていきたいマスコミが好んで取り上げているようです。
しかし、勝川先生によれば北海道沿岸のホッケ漁の方が大問題。20万トンあった漁獲量がほぼゼロになってしまったとか。
これは間違いなく日本の漁業者だけの問題であるので取り上げにくいとも。
そんな中、毎日新聞が北海道版では報道をしています。
https://mainichi.jp/articles/20170126/ddl/k01/040/084000c
海水温上昇に理由を求めるという点はあるものの、主因は取り過ぎ、対策は漁獲量制限だけというのは当たり前でしょう。
クロマグロやウナギなど、他にも漁業資源の問題はいくつも山積の状況です。
魚を食べるのが和食の主流というのなら、やはりこの点をも十分に考えてもらいたいものです。