爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

東京都議会議員選挙 都民ファースト勝利、自民大敗

注目されていた東京都議会議員選挙は、小池知事の率いる都民ファースト勝利、支持政党の公明党(これが不思議)などを含めて過半数を獲得したのに対し、自民党は23議席に留まるという歴史的な大敗となりました。

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自民党が大敗というのは喜ばしい話ですが、それで伸びたのが何をするのかいまだに不明の都民ファーストと、機を見るに敏というだけの公明党では、目出度さも中くらいなりとまでも行かないものです。

 

自民党は都議会がというよりは、安倍政権のスキャンダルが原因で大きく負けたということでしょう。

昨日のブログで「下村氏がスキャンダル暴きは選挙妨害だと主張」したことを批判しましたが、実際に自民党候補者たちの選挙を妨害したのは下村氏本人であることは明白であり、都連会長辞任だけでは落選候補者たちの気がすまないでしょう。

さらに十分に気が済むまでの償いを求めるべきです。

 

しかし、それにしても安倍政権の凋落がスキャンダルからというのは、実は困った話です。彼らの客引きアトラクションそのものであるアベノミクス自体が日本の国富を流出させ、儲けたい奴らだけを儲けさせるものであるという、実態そのものが問題とされたのではないからです。

これでは、この先安倍政権自体が崩壊したとしても再びアベノミクス的な政策に魅力を感じる人が出てくるでしょう。

 

さて、負けた方はともかく、勝った都民ファーストですが、小池知事が就任より1年経過、豊洲市場移転でドタバタしている以外に何をしたいのかよく分からないままです。

もしかしたら、九州の片田舎まではニュースが伝わらないけれど、東京現地では肌身に感じられる改革が起きているのでしょうか。それなら良いのですが。

(なんちゃって、そんなこと無いでしょうが)

 

大阪都構想とばかり言うだけの維新と同じように見えるのは私だけでしょうか。

 

ともかく、政治路線は保守そのもの、多少細部にこだわりを見せるものの大筋は変わりなしでしょう。

 

このブームで議員に入り込んだ連中が、とんでもないことをやるというのもお決まりの路線です。小泉チルドレンに始まり、トップのブームに乗って当選しただけの新人議員の中にはかなり変なのも混じっているのは間違いないでしょう。

 

まあ、「都民ファースト」という名前が示すように国政進出ということは無いのかもしれませんが、そうなるとどのように影響力を及ぼそうとしているか、考えているのでしょう。

 

まあ、混乱の種ばかりで、この先さらに混迷しそうという結果に終わった都議選でした。