爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

乗客や貨物の移動をどうするかという哲学なしに赤字だけを問題とするのが政治の在り方か。

これまでは鉄道のローカル線の赤字を理由にその存続から議論するということをしていましたが、鉄道のいわゆる「幹線」でもそれを始めるということです。

news.web.nhk

NHKニュースの中では「人口減少や自動車利用の増大」でローカル線だけでなく幹線でも赤字化が進行しているといった解説がされています。

 

確かに利用者が減れば鉄道事業の赤字は増えていくでしょう。

しかしそれをそのまま受け入れて対応するとなれば、赤字補填を周辺自治体に放り投げるか、それができなければその路線廃止ということになります。

 

本当にそれでよいのか。

自動車交通というのがこれからも増大し伸びていくのか。

石油の供給が危険視されている中で、もしも自動車に回せる石油がなくなったらそれでも交通を維持するためにはどうすればよいのか。

エネルギーを使用して旅客や貨物を輸送する効率からみれば鉄道はかなり優位なものですが、利便性は自動車にはかなわない。そのためにエネルギーの供給量、価格に余裕がある場合は自動車が進出しますが、その条件は変わります。

石油がなくなってもEV化すればよいか。まあそんな夢物語は置いといて。

 

赤字は仕方ないから何とか埋めろというだけでは今後の状況の対応に完全に立ち遅れる危険性もあります。

赤字鉄道は要らないから廃止してしまえで無くなった後に自動車使用が難しくなったらどうするつもりなのか。

 

今の世の中の流れがこうだからそれに最も適した方向に進めばよいというのは、ペーパーテストで正解を書きましたというだけのものであれば〇が付けられるかもしれませんが、現実の世界では通用しないかもしれません。

現代の最大の危険性は東京一極集中です。

そこから変えようという信念を持てば、現行の鉄道だけでなくさらに増強した鉄道網を基に国土再編という目標もあり得るはずです。

それに向かい、人々をそちらに誘導していくのが政治の取るべき道でしょう。

東京都知事の鼻息を怖がって副首都構想すら骨抜きにしているようではお先真っ暗です。