世界的な半導体製造会社台湾のTSMCの熊本工場が完成し、開所式が行われました。
1兆円以上の投資額だそうですが、そのうち4000億以上は日本政府から出ています。
TSMCの日本第二工場も熊本県に進出予定とのことで土地の取得が進められるようです。
そちらでは日本政府からの支出がさらに多くなるようです。
経済効果が何十兆とも言われていますが、良いことばかりではありません。
周辺の交通渋滞は大変なことになっているということは熊本ローカルニュースでは繰り返し報じられています。
まあしかし、これは道路整備でなんとかなるでしょう。
ところがもっと不安なのが地下水です。
mainichi.jp熊本は豊富な地下水が得られるのですが、それでも大量に使用した場合の影響は不安があります。
今回の工場立地の菊陽町は阿蘇からの地下水も含めて熊本市方面に流れていく水域に当たります。
ここで地下水が減少した場合は熊本市も含めて水量減少の不安があります。
現在の熊本市では上水道の100%を地下水に頼っており、もしも地下水減少ということになれば影響は大きいでしょう。
それを少しでも補おうということで、冬期も水田に水を貯めて地下への浸透を図るなどといった対策も始められています。
しかしそんなもので補える量なんでしょうか。
工場の排水の影響もあるようです。
排水処理まで工場が行わないのでしょうか。
まあそれほど排水が汚濁するような業種ではないと思いますが、それでも量が多すぎるのが不安でしょう。
どうも金に目がくらむと不安要素に目が向かないところが、特に政府や自治体には強くあるようです。
大丈夫なんでしょうか。