高市自民党新総裁が誕生し、おそらく新総理となるだろうということで、積極財政を取るのではという期待感?からか株高、円安が進行しています。
それがどれほど危険なことなのか、自民党内にも分かっている人はいるようで、村上総務相がアベノミクスの円安政策が物価高の原因だったと述べたそうですが、おそらく彼は次期政権からははるか遠くに追いやられるのでしょう。
アベノミクスの財政が何をもたらしたかと言えば、株高と円安のみであり、それで潤った連中が強力に安倍を支持したのが長期政権の要因だったのでしょう。
そして、「それにも関わらず」と言うべきだったのでしょうが、深いデノミ心理(強力な安定志向)のために物価には影響が出なかったのですが、海外から押し寄せた燃料食料高騰でようやく物価に火が付きました。そしてその火が燃え広がり大火となっています。
こうなれば、「物価と賃金の好循環」などと言う世迷い言は消え去り本当の意味の「物価と賃金の悪循環」がスタートしてしまいました。
すでに安倍の政策の誤りは明らかだと思いますが、それでもその再来を期待する輩が(特に力を持つ者の中に)多数いるというのが高市期待の正体なのかもしれません。
それを喜んでの株高円安進行です。
しかし明らかにこれは社会の強者弱者を分断し、強い者をさらに強く弱い者を痛めつけることでしかありません。
自民党に取り込まれようとしている野党の諸君もこれをよく考え、上辺だけの右翼ポーズにごまかされることなく、高市の本質を見抜くべきでしょう。