爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

現在は「悪い物価上昇」なのか。

来月早々にも値上げ予定の物品が多数、主に食品関係が多いのですが、それらはその後もさらに値上げされる予測が出ているようです。

 

もはや日銀があのアベノミクス開始時に目標とした物価上昇2%を上回っているのですが、これは輸入品の上昇によるもので「悪い物価上昇」だから金融緩和は行わないというのが日銀黒田の説明です。

 

どうやら「良い物価上昇」というのは賃上げなどが十分に行き渡った上での物価上昇だと言いたいようですが、本当にそんなものがあり得るのか。

私が就職したのはまだ高度成長の雰囲気が多少は残っているころでしたが、賃金は物価が上がるから仕方なく上げているようなもので、決して賃金上昇が先行することなどあり得なかったと思いますが。

 

現在ではそれに加えさらに物価上昇のタイミングにはるかに後れを取る年金生活者の比率も増えており、またわずかながら最低賃金上昇で上がったかもしれないとはいえそもそもが貧困ライン以下の非正規雇用者も厳しい生活を送っています。

 

このようにしてまで守りたい金融緩和でこれまでの長い間(安倍の首相最長在任期間以上の間)何が起きたというのでしょう。

ここにも「まだ足りない」と言い続けながら本当は「初めから方向が違っていた」ことに執着する政策の完全な錯誤が見えます。

 

このような金融緩和政策で儲ける人間は儲けていますのでそれが安倍支持、そしておぞましきことに安倍信仰にまで進んでいるそうです。

これは言うまでもなく直接間接に円安ドル高に向かわせる推進力となっていますので、さらに輸入品の値上げが続き一般庶民生活は困窮の度合を深めるでしょう。

 

野党などもいい加減に統一教会や壺商法の追求などに時間を使わず、この安倍最大の失政(本当は失政どころではなく意図的な日本経済の骨抜き政策)を追求すべきでしょう。

もちろん国葬の場はその錯誤糾弾の場となります。